■ 「高い=悪い」って、ほんとうにそう?
「ちょっと高いですね」って言われた瞬間、なんだか空気が変わる。
その場をつなぐように、「価格だけ聞いたら安くはないですよね」とお伝えします。
でもね、ここで一度、立ち止まって考えてみてほしいんです。
“高い”って、そんなに悪いことなんでしょうか?
そして、お客様はほんとうに「安さ」だけを求めて来てくれているんでしょうか?
■ 「高い=損」ではなく、「高い=大切にされている」
たとえば一般的なサロンだと、
カット+カラー+トリートメントで15,000円前後──これが平均的な価格帯かもしれません。
でも、うちではちょっと違っていて。
トリートメント+ヘッドスパだけで20,000円。
そこにカラーが加わると、25,000円以上。
いわゆる“高単価”です。
でもね、不思議なことにこの価格にしてから、
むしろ「ありがとう」の声が増えたんですよ。
どうして?って思いますよね。
それはきっと、その価格に見合う“なにか”を受け取ってもらえてるからなんです。
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髪が整うだけじゃなくて、心まで整う
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癒しだけじゃなくて、変わっていく実感がある
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ただの施術時間じゃなくて、その人の毎日に寄り添う時間になってる
つまり、「髪を切る」や「染める」以上の、“感情の価値”がそこにあるんですよね。
ちなみに、
この話の本質をもっと深く知りたい方にはこの記事がおすすめです。
“高い”って、ほんとうはどういう意味なのか。
美容師として、どう向き合えばいいのか。
考えるきっかけになるはずです。
さて、話を戻しますね。
■ 技術だけじゃなく、「伝え方」も価値になる
ここで大事なことをひとつ。
技術力だけがすべてじゃないということです。
うちの髪質改善やヘッドスパは、
まだまだ“完璧”とまでは言えないかもしれません。
でも、少なくとも本気で、そうなろうとしてる。
そして、それがちゃんと伝わっているかどうか。
お客様が感じるのは、「この人にお願いしたい」という気持ち。
それって、技術だけじゃなくて──
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メニューの意味をちゃんと説明すること
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施術後の変化を一緒に喜ぶこと
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一時的じゃなくて、“未来の髪”を一緒に考えること
──そういう言葉や姿勢からにじみ出る“提案力”なんだと思うんです。
「技術+思考+提案」が、ちゃんとひとつの価値として届いているか?
それを問い直すことが、
美容師としての“次のフェーズ”かもしれません。
■ 最初の一歩は、「自信を持つこと」
「この価格でも、価値を感じてくれる人がいる」
そう信じることが、最初の一歩です。
価格って、ただの数字じゃない。
お客様との信頼の契約書みたいなものなんです。
安くすることが“やさしさ”じゃなくて、
価値をきちんと伝えることが、ほんとうのやさしさかもしれません。
価格が高いサービスほど、
「またお願いしたい」
「自分を大切にしてもらえた」
「ありがとう」
──そんな言葉が、ちゃんとついてくる。
だからこそ、私たちは“価格”じゃなくて“価値”で勝負していきたい。
そんなふうに思っています。