理美容師として、経営者として、たくさんの選択をしてきた。
「売上」「効率」「数字」…もちろん大事だ。
でも、それ以上に、どうしても譲れないものがある。
それは、「正しいことをする」ということ。
あるとき、こんな話を聞いた。
娘がアルバイトしていたお店で、スタッフの一人が、
こっそり常連のお客様に「今度、独立するので来てください」と営業をしていたという。
店に隠れて、裏でこっそりお客様を引き抜く。
聞いた瞬間、ゾッとした。
「こんな人、信頼できるか?」
もしそれが、自分のサロンのスタッフだったら。
もし自分の娘が、そんな人に囲まれていたら。
もし自分が、そんな大人だったら。
私は、自分の娘に胸を張って言いたい。
「うちの会社は、ちゃんと正しいことをしているよ」って。
だから、新しくスタッフを迎えるとき、こう伝える。
「前のサロンからお客様を連れてこなくていいよ」
「それを期待して採用してるわけじゃないよ」
うちのサロンは、あなた自身の魅力で勝負してほしい場所だから。
そして、それを全力で応援する会社でありたいから。
目先の売上じゃない。
その人の“これから”に賭ける。
そうやって集まった仲間とつくる会社は、
きっと、娘にも、未来の誰かにも誇れる場所になる。