私がこの仕事を通じて強く感じていること。
それは「美容とは外見を整えることだけじゃない」ということです。
もちろん、見た目が変わることで自信が持てるようになったり、人と会うのが楽しみになったりする。そういった“きっかけ”としての力も美容にはあると思います。
でもそれ以上に大切なのは、“その人自身が自分のことを大切に思えるようになる”ことだと感じています。
たとえば、髪質が良くなると毎日のスタイリングが楽になる。 肌が整うと、鏡を見るのがちょっと楽しみになる。 身体が軽くなると、自然と前向きな気持ちになる。
そうやって、髪・肌・身体を通して、心まで整っていく。
それが本当の意味での「美容」だと、私は思っています。
だから私たちは、髪だけじゃなく、肌や身体、そして心のケアまで含めた“トータルビューティー”を提供していきたいと考えています。
ちなみに、フェイシャルケアを行っているのはメンズサロンのみです。男性でも肌の状態を整えることで、気持ちにポジティブな変化が生まれることを日々感じています。
そしてヘッドスパに関しては、ただリラクゼーションのためのものではありません。
「なんだかだるい」「ずっと疲れている気がする」——そんな、原因のはっきりしない体調不良を軽減したくて来店される方も多いです。
中には、来店時に明らかにイライラしていたお客様が、ヘッドスパが終わるころには笑顔で「また来ます」と帰っていかれることもあります。
そんな風に、心と身体をふっと軽くするような“ケアの時間”を提供すること。 それが私たちの役割でもあると感じています。
もちろん、心のケアといっても特別なことをしているわけではありません。
たとえば、ヘッドスパの時間が「自分だけの静かなひととき」になったり、 フェイシャルの施術中に「眠れるほどリラックスできた」と言ってもらえたり、
そういった“小さな癒し”や“安心感”を積み重ねていくことが、日々のストレスを和らげたり、自分自身と向き合う時間になったりするんじゃないかと思っています。
私たちは、ただ技術を提供するのではなく、その人の毎日が少しでも豊かになるように、美容を通じて関わっていきたい。
そんな想いで、日々お客様と向き合っています。
次回は、スタッフと向き合う中で見えてきたこと。働く環境づくりや、美容師という仕事の未来についてお話ししていきます。