美容の道へ 〜理容・美容の魅力との出会い〜

私はもともと工業高校を卒業し、美容とはまったく違う道を歩む予定でした。しかも、野球をやっていたので坊主頭。正直なところ、まったく美容とは縁のない生活を送っていました。

高校卒業後、美容室に就職しました。当時は「美容師になろう!」という強い意志があったわけではなく、なんとなくの流れでこの業界に入りました。

しかし、実際に働いてみると、お客様に「シャンプーが気持ちよかった」「顔そりが気持ちよかった」と言ってもらえることが何よりもうれしかったのを覚えています。自分の技術で人を喜ばせることができる仕事なんだと、次第にこの世界に魅力を感じるようになりました。

そんな中、理容室の仕事を目にする機会がありました。当時の私は「理容室=ダサい」というイメージを持っていました。しかし、実際に見てみると、そこには職人技ともいえる技術があり、細かい部分までこだわる仕事が展開されていました。「理容って、こんなに奥が深いんだ」と驚き、次第に興味を持つようになりました。

そこで、美容ではなく理容の道に進むことを決意し、通信教育を受けながら理容室で修行することになりました。

理容の仕事は、美容とはまた違った技術がありました。シェービングひとつをとっても、肌の状態を見極めながら丁寧に施術を行う繊細な技術が求められます。また、お客様の年齢層も幅広く、求められるサービスも異なるため、柔軟な対応力が必要でした。

この経験を通じて、私は「ただ髪を切るだけではない」美容や理容の可能性に気づきました。人の印象を大きく変えることができる仕事、そしてお客様の生活や気持ちに寄り添える仕事。そう考えたとき、この道を一生の仕事にしようと決めたのです。

次回は、理容師としての経験を積み、独立へと向かうまでの話をしていきます。