「酸性の薬剤だから、髪にやさしいはず」。SNSやヘアケア記事でそう見かけて、施術を選ぶときの安心材料にしていませんか。
酸熱トリートメントや酸性ストレートは、アルカリ性の薬剤に比べて低ダメージだと紹介されることが多く、実際にそういう傾向はあります。ですが「酸性だから無条件に傷まない」と思い込んでしまうと、思っていた仕上がりと違う結果につながることがあります。
SNSで見かける「酸性だから傷まない」という思い込み

美容の専門家による解説記事の中に、「髪は酸性なら傷まないというのは間違いで、酸性によりすぎても収斂(しゅうれん)といって、髪がひきしまりすぎてキシキシ、ゴワゴワになる」という指摘がありました。酸性の薬剤そのものが悪いわけではなく、「酸性=常に安全」という単純化のほうが問題だという内容です。
これは特別なことではなく、化学的な処理である以上、酸性の薬剤にもアルカリ性の薬剤にもそれぞれの作用の仕方があるということです。酸性側に寄せすぎた処理を重ねると、髪の内部が締まりすぎて、しなやかさが失われやすくなります。
手触りが硬くなったり、毛先に独特の引っかかりを感じたり、乾燥した日に広がりやすくなったりする、というのはその積み重ねの結果として起こりやすい変化です。すぐに深刻なダメージとして現れるわけではないため、「なんとなく前より扱いにくい気がする」という違和感から始まることが多いのも、見逃されやすい理由のひとつです。
酸性かどうかより、見るべきポイントがある
では何を基準に見極めればいいのでしょうか。ポイントは「酸性かアルカリ性か」というラベルそのものではなく、施術の設計と、担当する美容師が髪の状態をどう見ているかにあります。
実際、酸熱トリートメントのように熱や時間を使って仕上げる技法では、放置時間や温度の設定次第で結果が変わることが知られています。つまり、薬剤が酸性かアルカリ性かという一点だけを見て「安全」「危険」を判断するのは、本来かなり単純化された見方なのです(技法ごとの仕組みの違いは後述の関連記事でご紹介しています)。
umbrellaでは、酸熱トリートメントや水素トリートメント、いわゆる酸性ストレートといった名称のメニューはご用意していません。カラーやストレートの施術そのものを通じて髪の内部を補修していく仕組みを採っているため、放置時間や熱に仕上がりを委ねる設計ではなく、「酸性かどうか」という軸そのもので語れる施術でもないのです。傷んでから直すのではなく、カラーやストレートを扱うその工程の中で同時に髪を守っていく、というのがumbrellaの考え方です。
umbrellaの髪質改善ストレートという選択
「酸性だから」「アルカリ性だから」という薬剤の種類名ではなく、自分の髪の状態に合わせて工程を組んでもらえるかどうかで選びたい、という方に向けて、umbrellaでは髪質改善ストレートをご案内しています。
料金は以下の通りです(すべて税込)。
- 髪質改善ストレート(カットなし) ¥24,530
- 髪質改善ストレート+カット ¥27,830
- 髪質改善ストレート+【至福】ヘッドスパ ¥31,130
- 髪質改善ストレート+【快楽】ヘッドスパ ¥30,030
「ヘッドスパも一緒に受けたほうがいいですか?」というご質問をよくいただきます。必須ではありませんが、組み合わせる方が多いのには理由が二つあります。
- 座っている時間そのものが、頭皮のこりをほぐしながらひと息つける時間になること
- 髪の変化を確認するのとあわせて、施術による頭皮の緊張もその場でゆるめておけること
無理にはおすすめしませんが、来店時間をゆったり使いたい方にはご案内しています。
なお、umbrellaが目指しているのは「まっすぐすぎない」自然な質感です。強い薬剤で一気にクセを抑え込むのではなく、根元はふんわりと、毛先はまとまりやすく、扱いやすさを大切にした仕上がりをご提案しています。
こんな人におすすめ
- SNSで「酸性だから低ダメージ」という情報を見かけたが、鵜呑みにしていいのか気になっている方
- 過去に受けた縮毛矯正やトリートメントの仕上がりで、想定より髪の硬さや扱いにくさを感じた経験がある方
- 施術名のラベルよりも、いまの髪の状態に合わせて工程を選んでほしい方
- 年齢を重ねる中で、以前より髪がまとまりにくくなったと感じている40代の方
- 「不自然にまっすぐ」ではなく、自然な柔らかさを残したい方
自宅でのケア方法
酸性側に寄りすぎた処理を重ねたあとの髪は、内部が締まりすぎて水分や柔らかさが不足しがちです。週に1~2回、洗い流すタイプのヘアマスクやオイルトリートメントを毛先中心になじませ、少し時間を置いてから洗い流すと、こわばった手触りが落ち着きやすくなります。
ブラッシングは毛先の絡まりを先にほどいてから根元へ向かう順番で行うと、締まった髪をこすりすぎずに済みます。ドライヤーは高温を当て続けず、8割ほど乾いたところで冷風に切り替えると、キシキシとした引っかかりが和らぎやすくなります。
酸性側に寄せた処理を重ねた髪は、乾かし始める前になじませるオイルやミルクの順番を変えるだけでも扱いやすさが変わります。根元寄りより先に、パサつきが出やすい中間から毛先へ薄く伸ばしてから全体になじませると、締まった部分にも栄養分が行き渡りやすくなります。
ドライヤーの温度も一律に当て続けず、根元は温風でしっかり水分を飛ばし、毛先は8割ほど乾いたタイミングで温風から冷風に切り替えるのがおすすめです。冷風に切り替える位置を毛先だけに絞ることで、根元の乾きやすさと毛先のツヤ感を両立しやすくなります。
よくある質問
Q. 酸性の薬剤は本当に低ダメージなのですか?
A. アルカリ性の薬剤に比べて低ダメージになりやすい傾向はありますが、「酸性だから絶対に傷まない」というわけではありません。薬剤の種類だけでなく、工程の組み方や髪の状態に応じた調整が仕上がりを左右します。
Q. umbrellaでも酸熱トリートメントや酸性ストレートは受けられますか?
A. 酸熱トリートメント・水素トリートメント・酸性ストレートという名称のメニューはご用意していません。umbrellaの髪質改善は、カラーやストレート剤のアルカリの力を利用して施術と一体で補修する、別の設計になっています。
Q. 見た目には変化がなくても、髪が硬くなることはありますか?
A. 酸性側に寄せた処理を繰り返すと、内部が締まりすぎて手触りが硬くなったり、乾燥した日に広がりやすくなったりすることがあります。すぐに分かる変化ではないため、扱いにくさを感じたら早めにご相談ください。
Q. カラーと同時に施術できますか?
A. 酸性側に寄せた処理をすでに重ねてきた髪かどうかで、ご提案の仕方が変わります。内部の締まりが強く出ている状態でカラーまで重ねると乾燥感が出やすいため、質感を落ち着かせてからカラーに進める、または日を分けるご提案をすることがあります。これまで受けてきた施術の履歴を、カウンセリング時に教えてください。
Q. どのくらいの頻度で通えばよいですか?
A. クセの戻り具合や髪の伸び方によって目安は変わります。根元の質感の変化が気になり始めたタイミングでご相談いただければ、その時点の状態に合わせて工程を調整しますので、毎回同じ強さの処理を重ねずに済みます。
まとめ
「酸性だから傷まない」という言葉だけで判断すると、実際の仕上がりとのギャップに戸惑うことがあります。見るべきなのは薬剤が酸性かアルカリ性かというラベルではなく、放置時間や熱に依存する設計かどうか、そして髪の状態に合わせて調整してもらえるかどうかです。
酸性ストレートと縮毛矯正の仕組みの違いについては低ダメージの酸性ストレートとはで、酸熱・水素トリートメントとumbrellaの髪質改善の設計の違いについては酸熱・水素トリートメントの違いと選び方で、それぞれ詳しくご紹介しています。
umbrellaのカラーやストレートは、施術そのものに内部補修の工程を組み込んでいるため、酸性かアルカリかという薬剤のラベルだけで選ぶ必要はありません。気になる方は、いまの髪の状態を一度カウンセリングでご確認ください。ご予約はこちら。
umbrella (アンブレラ)|群馬県前橋市小相木町388-1|027-253-5657|営業時間 9:00~19:00(定休日:毎週日曜日)






