お風呂上がり、タオルで髪を包んだまま洗面台の前に立つ。ドライヤーのスイッチを入れて、いつも通り、手ぐしで全体をがしがしと乾かしていく。
乾いたあとに鏡を見て、「あれ、前はもう少しまとまっていたのに」と感じる朝。40代になると、そんな小さな違和感が増えてきます。
その原因は、シャンプーやトリートメントだけではないかもしれません。毎日のドライヤーの当て方ひとつで、仕上がりの見え方は変わってきます。この記事では、前橋の美容室umbrellaが考える、40代のための「乾かし順」をお伝えします。
40代の髪がパサついて見える、2つの理由

髪のツヤは、髪の表面で光がきれいに反射することで生まれます。逆に、表面が荒れていたり、髪の内側に隙間が増えていたりすると、光があちこちに散って「パサついた髪」に見えやすくなります。
美容の専門誌にも、30代を境に頭皮が硬くなって血流が落ちやすくなること、ダメージで髪内部が空洞化して光の反射が乱れることがパサつきの一因になる、という美容師さんのコメントが紹介されています。当店でも、40代の方の髪を見ていると、まさにこの2点が重なっている印象です。
- 頭皮のコンディション: 30代を境に血流が落ちやすくなり、頭皮が硬くなりやすいと言われています
- 髪の内側の状態: 空洞が増えると、同じ髪の長さでも光を返しにくくなります
どちらも、一日で変わるものではありません。だからこそ、毎日必ず行う「ドライヤー」が、いちばん手軽で効果の積み上がりやすい習慣になります。
なぜドライヤーが、ツヤの見え方を左右するのか
シャンプーのあと、髪は水分を含んでキューティクル(髪の表面をおおううろこ状の層)が開きやすい状態になっています。この濡れた状態が長く続くと、髪同士がこすれやすく、表面が乱れたまま乾いてしまいます。
つまり、素早く、むらなく乾かして、表面を整えた状態で仕上げることが大切です。かといって、ひとつの場所に熱を当て続けるのは逆効果です。「早く」と「熱を当てすぎない」を両立させるために、風を当てる順番と向きを決めておくと、毎日の仕上がりが安定します。
十字に当てる乾かし順、3つのステップ
ここからが本題です。トップ(頭頂部)を中心に、風を「十字」に当てていく方法です。タオルドライで水気をしっかり取ったあと、ドライヤーを持ちます。
ステップ1: 左右から風を当てる
まず、頭頂部を左側から。次に右側から。これで十字の「横線」ができます。
ポイントは、髪をかき分けるように、根元に風を届けることです。髪の表面にだけ風を当てても、根元が濡れたまま残ります。根元が湿っていると、時間がたってから「ぺたん」と寝てしまう原因になります。
ステップ2: 縦方向、後ろから風を当てる
全体が半分くらい乾いたら、今度は縦の向き。つむじの後ろ側から前に向けて風を送ります。これが十字の「縦線」です。
このとき、指の腹で根元を軽くこするように動かしながら乾かすと、自然にふんわり立ち上がります。爪を立てず、頭皮をやさしくなでる程度で十分です。
ステップ3: 最後は冷風で、上から表面を整える
髪の中間から毛先は、手でまとめるようにして乾かします。仕上げは冷風に切り替え、髪の表面に対して斜め上(おおよそ45度)から風を当てます。
冷風を使う理由は、温風で温まった髪を冷ますことで、形が落ち着きやすくなるためです。上から下へ、毛の流れに沿って風を送ることで、表面のキューティクルが整い、ツヤとして見えやすくなります。
この3ステップをまとめると、次のような流れです。
| 順番 | 風の向き | 狙い |
|---|---|---|
| 1 | 左右から | 根元までしっかり乾かす |
| 2 | 後ろから縦に | ふんわり立ち上げる |
| 3 | 冷風で上から | 表面を整えてツヤを見せる |
乾かす前後で気をつけたい、小さなこと
十字に当てる前の準備と、乾かしたあとの習慣も大切です。
- タオルドライは、こすらずに押さえる: 濡れた髪はとても繊細です。ゴシゴシこするより、タオルで挟んで水分を吸わせるイメージで
- ドライヤーは髪から少し離す: 近づけすぎると、一か所だけ熱くなりがちです。手を動かし続けながら当てます
- 毛先は最後に回す: 毛先は乾きやすいので、先に乾かすと熱を受けすぎてしまいます。根元から先に乾かしましょう
- 完全に乾いたかは、根元で確認: 毛先ではなく、耳の後ろや襟足の根元を触って、ひんやりしていないかを見ます
摩擦や乾燥でツヤが出にくくなる仕組みは、髪にツヤがない時の対策。摩擦と乾燥が原因でも詳しく書いています。ブラッシングで皮脂を毛先へ届ける方法は40代のツヤ髪はブラッシングでをご覧ください。
それでも「ツヤが出ない」と感じるとき
乾かし方を整えても、「何だか髪が思うようにまとまらない」「朝にはまた広がっている」という悩みが続くことがあります。
それは、ドライヤーの問題ではなく、髪の内側の状態や、頭皮の硬さが関わっているサインかもしれません。ご自宅でのケアは大切ですが、日々のセルフケアだけでは届きにくい部分もあります。
当店では、「ダメージをさせない」髪質改善にこだわっています。傷ませないことを前提に、カラーやストレートの施術と一体で、トリートメント成分を髪の内側に届ける設計です。放置時間や温度に頼る方法ではなく、施術の流れの中で整えていくので、髪への負担を抑えながら質感を底上げしやすくなります。詳しくは髪質改善のメニューページをご覧ください。
髪質改善カラーは13,530円(税込)です。カラーと同時に髪の内側のケアまで進められるので、「ツヤのあるカラー」を目指したい方にも向いています。
頭皮が硬いと感じる方へ
指で頭皮を動かしてみて、あまり動かない、突っ張る感じがある、という方もいらっしゃいます。ドライヤーの前後に、頭皮を指の腹で円を描くようにやさしく動かす習慣は、手軽に取り入れられます。
もっとしっかりケアしたい、ご褒美の時間として気持ちを緩めたい、という方にはヘッドスパもご用意しています。【浄化】ヘッドスパは11,550円(税込)です。効果を断定するものではありませんが、頭皮をほぐしながら、ゆったりした時間を過ごしていただけます。
こんな方におすすめの乾かし方です
- 40代になってから、髪のパサつきや広がりが気になり始めた方
- ドライヤーを毎日使っているのに、夕方にはぺたんとしてしまう方
- ツヤの出るスタイリングを、道具を増やさず始めたい方
- 乾かすのに時間がかかり、つい中途半端に終わってしまう方
よくある質問
Q. 十字に当てるのは、頭頂部だけですか?
A. 十字の動きを意識するのは、主にトップ(頭頂部)です。サイドやバックは、根元から毛先に向かって風を通す、という基本の動かし方で十分です。
Q. 冷風は、毎回使ったほうがいいですか?
A. 毎回仕上げに使っていただくと、形が落ち着きやすくなります。時間がないときは、最後に少しだけでも構いません。
Q. 髪が長い場合も同じ順番でいいですか?
A. 同じ順番で大丈夫です。ただ、長い髪は水分を多く含むので、タオルドライを丁寧にしてから始めると、乾かす時間を短くできます。
Q. 髪が硬くて広がりやすいのですが、この方法で合っていますか?
A. 基本は同じです。ただ、広がりやすい方は、ステップ3の冷風のときに、毛先をそっと手でおさえながら当てると、落ち着きやすくなります。
Q. 髪の悩みが乾かし方以外にもありそうなときは?
A. 髪や頭皮の状態を実際に見て、お話をうかがうことをおすすめします。カウンセリングで状態を確認してから、必要なケアをご提案します。
まとめ
毎日の乾かし方は、特別な道具がなくても、順番と風の向きを変えるだけで、髪の見え方が変わっていく習慣です。左右から、縦に、最後は冷風で上から。この3つを覚えておけば、お風呂上がりの時間が、少しだけ心地よいものに変わります。
もし、ご自宅のケアだけでは足りないと感じたら、サロンでのケアとの二本立てで考えてみてください。年齢を重ねた髪は、手をかけた分だけ、きちんと応えてくれます。
関連記事: 髪にツヤがない時の対策。摩擦と乾燥が原因
前橋市小相木町388-1のumbrella(アンブレラ)は、営業時間9:00~19:00、定休日は毎週日曜日、駐車場は19台あります。ご相談は電話027-253-5657でも承ります。






