朝シャンプーをしたのに、夕方には根元がぺたんとする。それなのに、頭皮のつっぱり感やかゆみ、細かいフケも気になる。
「ベタつくのか、乾燥しているのか、どっちなのか分からない」と迷う方は、冬になると少なくありません。この状態は、頭皮の「インナードライ」と呼ばれることがあります。この記事では、なぜ洗っているのにベタつくのか、冬にどう見直せばいいのかを、前橋の美容室umbrellaの考えも交えてお伝えします。
インナードライ頭皮とは。ベタつきと乾燥が同時に起きる状態

インナードライとは、見た目や触った感じは皮脂でベタついているのに、内側の水分が足りていない状態を指す言葉です。顔の肌で使われることが多い表現ですが、頭皮も同じ皮膚なので、似たことが起こります。
頭皮の表面には、皮脂と水分が混ざった薄い膜があり、うるおいを守っています。ところが洗いすぎなどでこの膜が不足すると、頭皮は「足りない」と感じて皮脂を出そうとする、と考えられています。結果として、表面は皮脂でベタつくのに、うるおいは足りない、という二つが同時に起こります。
なお「インナードライ」は医学用語というより、美容の現場で使われる分かりやすい呼び方です。頭皮の状態を断定する言葉ではない、という前提で読んでください。
洗っているのにベタつく。冬に見直したい3つのクセ
冬は外気も室内も乾燥します。暖房やエアコンで水分が蒸発しやすく、頭皮はもともとうるおいを失いやすい季節です。そこに、次のような習慣が重なると、ベタつきと乾燥が同居しやすくなります。
1. 洗いすぎ
ベタつくからと、1日に何度も洗う。あるいは、皮脂を落としたくて指に力を入れてゴシゴシ洗う。この習慣は、皮脂膜が整い直す前にまた洗い流してしまうことになります。
「しっかり洗う」ことと「何度も洗う」ことは別です。ベタつきが気になる日ほど、回数を増やすより、洗い方とすすぎを丁寧にするほうが頭皮には向いています。
2. 洗浄力の強いシャンプー
シャンプーには洗浄成分の種類によって、洗い上がりの強さに差があります。皮脂をしっかり落とすタイプは、夏場や運動後には心地よくても、乾燥する冬には頭皮に必要なうるおいまで落としてしまうことがあります。
冬はアミノ酸系など、洗浄力がおだやかなタイプを選ぶと、つっぱり感が出にくくなる方もいます。ただし、合う合わないは人それぞれです。市販のシャンプーを否定するつもりはなく、大切なのは「自分の頭皮に合っているか」です。
3. 熱いお湯でのシャンプー
寒い日は、つい熱めのお湯で洗いたくなります。しかし高い温度のお湯は、必要以上に皮脂を溶かし出してしまいます。
シャンプーの湯温は、体温より少し高い38℃前後のぬるま湯が目安とされています。「ぬるい」と感じるくらいがちょうどよく、40℃を超えると皮脂を落としすぎやすくなる、という紹介があります。
浴室が寒いと温度を上げたくなりますが、その場合は浴室を先に温めておくと、お湯の温度を上げずに済みます。
自宅でできるインナードライ頭皮のケア
難しいことをするより、毎日の「当たり前」を少し変えるほうが続きます。
- 予洗いを長めにする: シャンプー前にぬるま湯だけで1~2分しっかりすすぐと、汚れの多くは落ちるといわれます。そのぶんシャンプーの量や洗う時間を減らせます
- 指の腹で洗う: 爪を立てず、指の腹で頭皮を動かすように洗います。2度目のシャンプーの洗い方は2度目のシャンプーは押し洗いで。頭皮を傷つけない方法で詳しく書いています
- すすぎは丁寧に: 洗うときより時間をかけるつもりで。すすぎ残しは、かゆみやベタつきの原因になることがあります
- 濡れたまま放置しない: タオルドライのあと、すぐに乾かします。ドライヤーは頭皮から離して、同じ場所に当て続けないようにします
- 保湿を足す: 乾かしたあとに頭皮用のローションやオイルを使う方法もあります。使う場合は少量から始め、肌に合うか確認してください
頭皮が乾燥してフケやかゆみが出る場合の考え方は、頭皮 乾燥 フケの原因と対策にもまとめています。
「見てから決める」。umbrellaが頭皮ケアでマイクロスコープを使う理由
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な目安です。ベタつきが強いのか、乾燥が強いのか、どちらも抱えているのかは、見た目や自覚だけでは判断しづらいものです。
当店では、頭皮ケアを始める前にマイクロスコープで頭皮の状態を確認し、そのうえでケアの内容を決めています。ベタつくからと洗浄を強めたほうがいいのか、うるおいを残すほうを優先したほうがいいのか、人によって答えは変わるからです。
自分の頭皮を、ふだん鏡で見る機会はほとんどありません。一度状態を見て知るだけでも、シャンプーの選び方や洗い方を見直すきっかけになります。診断の流れについてはマイクロスコープ 頭皮診断ではじめるヘッドスパで紹介しています。
ヘッドスパについては、当店は「たまの贅沢」ではなく、髪を育てる土台である頭皮のためのケアだと考えています。効果を謳うものではありませんが、頭皮の状態に目を向ける時間を持つこと自体に意味がある、というのが当店の立場です。気持ちよさも含めて、ご自身をいたわる時間として使っていただけたらと思います。
メニューは、たとえば【浄化】ヘッドスパが11,550円(税込)です。ほかのメニューや内容はヘッドスパのページに載せています。
こんな方は一度、頭皮を見てみませんか
- 洗った翌日の夕方には、根元がベタついてペタンとする
- 同時に、頭皮のつっぱり感や細かいフケが気になる
- 冬になると頭皮のコンディションが不安定になる
- シャンプーの量や回数を増やしても、すっきりしない
- 30代以降で、髪や頭皮の変化を少しずつ感じている
こうした悩みがある方は、まず頭皮を見て、状態に合わせたケアを選ぶところから始めるのがおすすめです。髪の専門家として、頭皮も含めてご相談を受けています。
よくある質問
Q. 毎日シャンプーしないほうがいいですか?
一律に「洗わない」ほうがいいとは言えません。汗や皮脂、スタイリング剤が残ると頭皮に負担がかかる方もいます。大切なのは回数より、ぬるま湯で、指の腹で、丁寧にすすぐことです。頻度は頭皮の状態や生活で変わります。
Q. ベタつくので、洗浄力の強いシャンプーに変えたほうがいいですか?
冬の乾燥した時期は、洗浄力が強いものを選ぶと、必要なうるおいまで落ちてしまうことがあります。変える前に、洗い方・湯温・すすぎを見直してみてください。シャンプー選びで迷う場合は、担当の美容師にご相談いただければ、髪と頭皮の状態を見たうえでお伝えします。
Q. ベタつきとかゆみが強いのですが、美容室で相談していいですか?
ベタつきやかゆみの程度が強い場合や、赤み・湿疹・強いフケが続く場合は、皮膚の病気が隠れていることもあります。そのような症状は、先に皮膚科の受診をおすすめします。美容室では医療行為はできないため、日常のケアの見直しという範囲でお手伝いします。
Q. ヘッドスパはどのくらいの頻度で受けるといいですか?
頭皮の状態や悩みによって変わります。悩みがある方は、最初のうちは2~3週間おきを目安にご案内することが多く、メンテナンスとしては1か月前後が目安です。カットやカラーのタイミングとは分けて考えていただいて構いません。
まとめ
洗っているのにベタつく、でも乾燥もする。冬のこの悩みは、洗いすぎ・洗浄力の強いシャンプー・熱いお湯といった習慣が重なって起きやすいものです。
まずは、シャンプーの湯温を38℃前後のぬるま湯にして、予洗いとすすぎを丁寧にするところから試してみてください。そして、自分の頭皮がどういう状態なのかを知ることが、遠回りのようで近道になります。
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